魚沼丘陵周辺(新潟) 桜峰(377.0m) 2024年3月24日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:31 県道−−6:18 360m峰−−6:29 桜峰−−7:00 県道

場所新潟県小千谷市
年月日2024年2024年3月24日 日帰り
天候
山行種類残雪期の一般登山
交通手段マイカー
駐車場県道路側に駐車可
登山道の有無ほとんどが雪に埋もれた林道歩きで、山頂から北に延びる尾根に登山道あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
冬装備スノーシュー、ロングスパッツ、防寒長靴
山頂の展望樹林で展望無し
GPSトラックログ
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コメント魚沼丘陵北端の山で「さくらずんね」と読む(地形図にフリガナあり)。山頂直下を林道が通っているので無雪期なら楽に登れそうだったが、わざわざ残雪期に歩いてみた。前日の雨の影響で湿って重い雪のラッセルで苦労した。地図をよく見ていなかったので偽ピークに騙されそうになったが、地形図を広げて真の山頂は別だと判明した。山頂には南側から登ったが登山道は北側の尾根にあった。林道は未舗装だがおそらく現役で無雪期ならマイカーで登山口まで乗り付けられそうだった


南側の林道から見た桜峰。反対側の北側の尾根に登山道がある


県道路側に駐車。通行量は極端に少なかった 雪に埋まった林道入口
林道入口には「棚田」の看板が出ていた 最初は林道をショートカット
林道に乗る。先週の上ノ山より格段に雪が残っている 見えているのは360m峰付近で山頂は見えない
展望台がある平坦地に出た。ここから棚田を見下ろせる 棚田は東側に広がっていた
次のピークは林道が急傾斜化していたので台地を越えることに 台地の西側も棚田
台地北側の小鞍部 杉は開花しているがまだ雨粒が付着して花粉は無し
ここも水田なのか? 高みを目指して直進
尾根に乗り右手のピークへ 360m峰。危うく山頂と誤認するところだった
尾根を北西に向かうと本当の山頂登場 地形図通りに山頂直下東側を林道が通る
高場山 山頂南側鞍部の標柱。「桜」の文字だけ出ていた
尾根を登る。道は無いようだが藪も無い 桜峰山頂
山頂の石碑 北に落ちる尾根には明瞭な道あり
帰りは往路を戻ってラッセル回避 東には権現堂山の稜線
スノーシューでも足首まで沈む。しかも雨で湿って重い雪 台地に上がる法面
林道は砂利道らしい 県道
もうすぐ県道 林道入口
駐車箇所はすぐそこ


 魚沼丘陵の北端近くは小千谷市になるが、そこに桜峰という名の山がある。普通なら「さくらみね」と読むだろうが地形図には「さくらずんね」のフリガナが書かれている珍しい山名だ。地形図によると山頂直下に車道が書かれているので、もしかしたら無雪期なら簡単に登ることができそうであるが、せっかく魚沼まで足を延ばしたついでにと残雪期に片づけることにした。

 ルートであるが、この時期は除雪された車道が一番近くまで上がっている地点から取りつくがお得である。地形図では南西側が県道の最高地点で、この県道沿いには集落が点在しているので道路は除雪されているだろう。この県道から山頂直下を通る林道を歩くのが基本計画である。南斜面なので雪解けが進んでいる可能性が高いが、林道が現役ならば藪漕ぎは回避できるためである。

 国道117号線から県道に入ると予想通りに除雪されていて一安心。かなり広く良好な道だが交通力が極端に少なく、現地入りした土曜日には1台も車が通らず、このすぐ先で除雪終点ではないかと思わせるほど。翌日の日曜日に数台の車が通行したのでこの先にちゃんと人家があることが判明したが、その戸数は少ないようだ。

 県道が標高240m鞍部を乗り越えたすぐ先が林道の入口であるが、今は雪に埋もれて車道があるかどうか判別できないほどであった。林道入口には「棚田」の案内標識が出ており、この林道はやはり現役らしい。この少し先で道端まで幅広く除雪された箇所があったので今夜の宿とした。

 翌朝、まだ暗い時刻に起床して朝飯。でも出発はライトが不要な明るさになってから。雨雲が抜けて好天になるかと思いきや、雲が多く青空が見えない。まさか雨は降らないだろうと思いつつも雨具をザックに入れて出発。さすがにこの山ではアイゼン、ピッケルは不要だろうと置いていくことにした。

 気温は高めで雪の締まりは全く無く、昨日の雨で湿って非常に重い雪で、出だしからスノーシューを利用。最初から最後までずっと足首まで沈む状態が続いて疲れた。

 林道の最初は大きく右手を迂回するようなルートであり、ラッセルの距離が無駄に増えるのでショートカット。幸いにしてここは南斜面でも残雪が豊富であり、どこでも自由に歩ける。新雪だけではなくその下に古い雪が残っているのが感触で分かった。傾斜が緩いので残雪が多いのであろう。

 基本的には雪に埋もれた林道を進む。杉の植林が目立つが先週と違って花粉はまだ飛んでいなかった。おそらく昨日の雨でまだ枝葉が濡れたままだったのだろう。杉の木の直下の雪は僅かに黄色くなっている程度で、本格的な花粉の飛散はこれかららしい。

 右手に緩やかな高まりを見ながら林道を進むと急に開けた広い場所に出た。雪原の中央部にお立ち台のような台があり、何やら棒が取り付けられている。登ってみると左手の谷間に雪に埋もれた棚田が見えていて、棒はカメラやスマホを置いて撮影するための小道具らしい。

 この先も緩やかな地形と林道が続くが雪が重い。杉の下に僅かに出ている路面は砂利であったが、路面状況は良好そうであった。埋もれるほど積雪量が無ければゲートは無かったはずで、おそらく無雪期ならば山頂直下までマイカーで乗り付け可能であろう。

 展望台を通過して細い尾根から太い尾根に変わる箇所で林道は尾根右手を巻くように付いているが、そこは雪壁の急斜面と化していて今の装備では通過は難しいので、広い尾根直上を歩くことにした。尾根のてっぺんは削られて平坦化しているが、おそらく畑か水田なのだろう。ここから見る西側にも棚田が広がっていた。

 北側の小鞍部への下りは急な土の法面だったが、雪と灌木を利用してスノーシューのまま通過。再び林道に乗ったはずだが積雪量が多くてどこが林道なのはほとんど判別不能であった。正面の一番高い場所が山頂だろうと歩きやすいところを適当に上がっていく。この界隈も樹林が開けていて、おそらく畑か水田なのであろう。

 左右に延びた稜線は杉の植林帯で、適当なところから取り付いて右手が高そうなのでそちらに向かうと小ピークに到着。この先はもう高い場所がないので山頂かと思って地形図を開くと、林道は山頂直下東側、ここでは稜線の右側を通っているはずだが、ここまでの地形からして明らかに林道はずっと左側にあるはず。どうも山頂南東側の360m峰に登ってしまったようだ。やはり真面目に地図を見ながら歩かないとこんなミスをやらかすことになる。

 杉植林の稜線を北西へ進むと林道が登場し、先のピークの右側を通過している。これは地形図の表記と一致しており、あのピークが桜峰に間違いない。杉の植林帯は積雪が少なくラッセルから解放されたが、林道のような開けた場所では相変わらずの重い雪のラッセルを強制される。平坦でも足が重い。

 山頂南側の鞍部から尾根に取り付くが、ここには標柱があって「桜」の文字だけが雪の上に出ていた。もしかしたら桜峰の登山口かと思ったが、尾根を歩いた感じでは植林で藪は無いが道も無いような感じであった。

 登り切った広いピークが桜峰山頂で、ここも一面の残雪に覆われていた。僅かに盛り上がって一番高い場所には石碑があったが山頂標識は無かった。ただし、山頂一帯は明らかに藪が無く刈り払われているように見え、おそらく手入れされているのだろう。北に延びる尾根を見てみるとこちらには明らかに道があり、山頂と同じような形状の石碑が尾根の途中に見えていた。おそらく古くからある参道なのだろう。残念ながら山頂は頭上は開けているものの植林に囲まれて展望は無かった。

 帰りは往路を戻る。自分のトレースがあるので往路よりも労力は節約できたが、楽に歩けたわけではなかった。

 

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